なけなしのお金で二冊。

daily-komagome2007-10-23

 朝8時半に嫁を見送って後、夕方4時過ぎまで読書。
 4時半に家を出て、池袋へ。夕焼けが気持ちよかったので、駒込駅前で携帯写真を一枚。
 研究会が始まる前にリブロで新刊をチェックして、古本屋を回っておく。が、そろそろ月末。なけなしのお金を握りしめて、本棚の間を右往左往。それでも、それぞれの店で一冊ずつ見つけました。 

  • G・ルフェーブル『革命的群衆』(岩波文庫
  • 西村孝次『ロレンスの世界−現代の証人として』(中公文庫)

 フランス「社会学」の伝統には詳しくはないが、「革命」という名の「群衆的熱狂」に発するフランスという国は、その「群衆的熱狂=宗教的熱狂」の問題を自らの起源として不可避的に問い続ける運命にあるんですかね。コントの「人類教」にしても、ディルケムの「集合表象論」にしても、ソレル『暴力論』にしても同じ問題の反復にしか見えない。でもって、バタイユや、カイヨワも居るわけだから、やっぱり異様な「社会学」だ。だって隣にいたフロイトは、その『モーセ一神教』で、「熱狂」ではなく、「抑圧」を主題にして集団心理学を語るわけだし、エドマンド・バーグは「崇高」を通って「伝統」を語るんだから、別に「群衆」が常に「熱狂」とくっつかなきゃならないいわれはない。やっぱり、己の手でアトム化した個人を造りあげてしまったフランス固有の異様性なのかね。まぁ、ルフェーブルは未読だし、「歴史学」の範疇らしいので、まだ何とも言えませんが・・・。
 西村孝次は、言わずと知れたロレンス研究者。個人的にはあまり好きではない・・・・。が、ロレンス論は集めなきゃしょうがないので拾っておく。

 6時から橋川文三『日本浪漫派批判序説』研究会。今日は「問題提起」部分の数ページを二時間かけて議論。後、師匠と弟子達7人で飲み。8時から11時半まで飲みまくって、帰宅。