金欠!

daily-komagome2007-09-27


 訳あって金が無い。だから外出ができない。交通費抜きで、来週の月曜日まで1000円以内で過ごしたい。古本を諦め、珈琲を諦めなければならない。この際だから、スーパー閉店間際の刺身半額セールも諦めよう。でも、できれば、今夜の銭湯だけは行きたいなぁ・・・・。
 で、仕方がないので、仕事までの時間を家事だけに集中し、空いた時間は家でT・S・エリオット『カクテル・パーティ』(創元社文庫)を読むことにする。論文から解放されたのも束の間、再来週には第三本目の論文の下地になるレジュメ発表が控えているので、ここらで寝転がって読書しておきたい。
 後ろの「創元社文庫既刊一覧」を見ると、小林秀雄が編集顧問か何かをしていただっただけあって、さすが創元社文庫は名著が多い。しかも、深瀬基寛『エリオットの詩学』などという絶対に“売れない渋い本”もちゃんと収まっている。今でさえ、エリオットを読もうと思えば、つい前復刊された岩波文庫の『文芸批評論』くらいしか手頃なものはないだろう。戦後の一時期は海外の批評家と言えばエリオットか、エドマンド・ウィルソンだったのに、フランス現代思想以降、今じゃご両人とも、ほとんど読まれなくなってしまった印象です・・・・。
 ついでに江藤淳『批評家の気儘な散歩』(新潮選書)や、中条章平『反−近代文学史』(中公文庫)も読んでみるが、さすが江藤淳は、エリオットにも、ウィルソンにも言及していたな・・・・。