古本の記
なんとなく夏期講習と論文で忙しくて書いていなかったが、久しぶりに、手元に見える古本だけでも、その収穫を記しておこう。
夏期講習中に、空いた時間を使って“古書ほうろう”など、不忍ブックストリートへ。
中野淳『青い絵の具の匂い−松本竣介と私』(中公文庫)
青山南『短編小説のアメリカ52講−こんなにおもしろいアメリカン・ショート・ストーリーズ秘史』(平凡社ライブラリー)
秦郁彦『現代史の争点』『現代史の対決』(文春文庫)
島田裕巳『中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて』(亜紀書房)など
呉智英『危険な思想家』(双葉文庫)
8月31日(金)
やっと夏期講習も終わって、一息入れられる。で、まずは銀座シネスイッチに『天然コケッコー』(山下敦弘監督/121min)を見に行ったついでに、東京駅の八重地下に新装開店した八重洲古書館や、RS・BOOKSに立ち寄って三冊。
江國滋『落語への招待』(朝日文庫)
関川夏央『「ただの人」の人生』(文春文庫)
荒俣宏『想像力の地球旅行−荒俣宏の博物学入門』(角川ソフィア文庫)
夜は、嫁とカワサキと“えびす湯”へ。
9月1日(土)
で、待ってましたの池袋“往来座・第四回外市”。嫁とカワサキとで都電に乗って足を運ぶ。鬼子母神前で下りて、鬼子母神を拝んでから往来座に向かう。さすが“外市”!粒ぞろいなのに格安というこのクオリティー!
カミュ『太陽の讃歌 カミュの手帳−1』(新潮文庫)
川端康成『抒情歌・禽獣』(岩波文庫)
篠田一士『三田の詩人たち』(講談社文芸文庫)
湯浅博雄『バタイユ』(講談社学術文庫)
大村彦次郎『文士の生き方』(ちくま新書)
河盛好蔵『回想の本棚』(中公文庫)
小沼丹『清水町先生−井伏鱒二氏のこと』(ちくま文庫)
鹿島茂『それでも古書を買いました』(白水社)
内田樹・松下正己『映画は死んだ−世界の全ての眺めを夢見て』(いなほ書房)
夜は、嫁と“亀の湯”
9月2日(日)の昨日は、論文の途中で気分転換に王子までサイクリング。で、“山遊堂”にて二冊。
松本哉『永井荷風ひとり暮らし』(朝日文庫)
工藤庸子『プルーストからコレットへ−いかにして風俗小説を読むか』(中公新書)
夜は、嫁と“殿上湯”
で、シバノと『ゆれる』(西川美和監督/2006・シネカノン/119min)のDVD鑑賞。久しぶりに日本映画でヒット。もっと早くに観ておくんだった。