少しずつ恢復

 昨日の師匠との飲みもあって、少しずつだが気力が戻りつつある。投稿論文が規定の400字詰め原稿用紙10枚オーバーで審査を通過する訳がないのだが、今度という今度は、この手の不注意、失敗が多すぎる自分にほとほと呆れた・・・・。
 が、まぁ、人生の転機など詰め将棋のようなものでしか決まらないのかも知れない。あれがダメ、これがダメ、それもダメで、こっちもダメだから、仕方がないここに打つしかないかといったようなもので、その時にしか決定的な一歩は踏み出せないのだろう。追いつめられて初めて欲望の整理がつくというのか、下手な下心を棄てて、自分にはその道しかないと腹を括るというのか。どちらにしろ、研究論文に色目をつかっていいる余裕も時間も既にない。ということで、今度こそアクションを起こすことに決めた。後は、歩いてみるだけだ。

 しかし、こういう時は、本をお経のようにじっくり読むことが精神安定に繋がるんだなぁと、つくづく思う。昨日は、8時半に嫁を見送ってから、昼食も採らず家事も放り投げて、午後5時半まで延々8時間ただ本を読み続ける。これまでだってそうだが、いつも「言葉の秩序」によって救われてきた。「言葉」だけが、いつも「精神の平衡」を指し示してくれた。
 夕方6時から読書会。その後、場所を移して師匠と弟子8人とで飲む。池袋の場末のオヤジ臭い飲み屋だが、師匠を囲んでの飲みには常に元気をもらえる。感謝せねば。12時過ぎに帰宅。